2016/05/31

保冷バッグとショートブレッド用タッパー



あたたかくなってきて、ケーキやショートブレッドなどの要冷蔵商品のお持ち歩きが心配になってきました。


Facebookでも紹介したのですが、100円ショップSeriaで買えるお手軽保冷グッズ
保存用としてブログでも紹介しますね!





まずはこちらのスリムお弁当箱用の保冷バッグ(包装は捨ててしまい、わかりにくいかもですが)
なんとCoconut Dreamのカットケーキのカップがちょうど2個入ります!




こんな感じ、、かなりピッタリサイズなのでケーキ2個の他には何も入りませんが

でもケーキ1個+バーorショートブレッド数枚とか
ココクランチやハーフタブレットも入りますね

ケーキなしでタブレットチョコレートのまとめ買いにも使えるし
チョコレートベルベットやキャロブナッツトリュフの箱も入ります!


柄は選ばなければデザインがついているものもあったような気がしますが
あまり安っぽくなくてどこかに持って行っても恥ずかしくなさそうなのはこのドット柄。

以前は赤や青もあったのですが、私が行った時はこの茶色だけでした。
もしかしたら店舗や時期によっては他の色もあるかも?

小さくてそこまで邪魔にはならないと思うので保冷バッグもまた使ってもらえるし
お持たせの時にこのまま渡してしまうのもアリですよね!





続いて今度はショートブレッドがピッタリ入る「しっかりパック」
薄め〜かなり深めの3種類あります。
(ショートブレッドが入るサイズは3種ということで、
もっと小さいのや大きいのなどかなりたくさんのサイズがあります!)





こんな感じで保冷剤も入ります!

ショートブレッドはかなり柔らかくなりやすくて
暑い日なんか常温にものの5分で手で持ち上げられないほどモロくなってしまう、、

完全要冷蔵のクッキーなのです。
見た目からそんな風に見えなくて「大丈夫〜保冷剤いらない〜」なんて思われてしまいますが

本当に崩れやすいです😭
ケーキやバーの方が保冷剤なくてもなんとかなります。

このBサイズだとちょうどショートブレッド6枚分は入ります。
もうひとつ大きなサイズCだと+2〜3枚かな?





でもこうやって容器で保護されていれば外からの衝撃で崩れる可能性はぐっと下がるし
密閉されて保冷効果もUPするはずです!

このまま冷蔵庫に入れて冷やしていただければ
柔らかくなってしまったショートブレッドも再びカチッと固まります。
(カチッとした食感のクッキーになるわけではありません)





一番薄いこのサイズは私物でシール剥がしてしまったのでサイズ表記がわからないのですが
BとCだったからこれはAかな!?

こちらはかなり薄いので保冷剤なしでショートブレッド2枚か
1枚+保冷剤だったら入りそうです。

ショートブレッド用ではなくても
この薄いサイズとても使い勝手良いですよ〜


100円の割には割と長持ちして、2年前に買ったのを私はまだ使っています。
BもCもかなりたっぷり入るのでおかずとか、色々なものの保管に使えます。

Seriaは向ヶ丘遊園駅前(南口)右の方にあるスーパーLIFEの上にありますので
遠方からCoconut Dreamに来られる方はお店に来る前に寄られてみては?





2016/05/27

グルテンフリーセミナー 完結編



逆戻りして初日のピザとフォカッチャのレクチャーの様子です。
この日は一眼を持って行かずにiPhone撮影だったので写真がイマイチです、、

何を隠そうめちゃくちゃ人見知りでシャイな私なので
知らない人ばかりのこんな場所で大きなカメラで音立ててパシャパシャ撮るのもちょっと恥ずかしかったりして。

そう言えば会場には2名ほど顔見知りの方が来ておられたのですが
こんな年になっても人見知りすぎてなかなか自分からは声をかけられず💧

なかなか接客でも知ってる方以外だとうまく話できないんですよね。
いつも忙しくて不機嫌に見えてるんだろうなぁ〜〜と思いつつ
とりあえずネタバレしておきました!




グルテンフリーのパンと言えば、

お店を始める前の年にアメリカに遊びに行っていた時に
市販のグルテンフリーパンやグルテンフリーパンミックスを買って自分で作ってみたり

原材料を見るとたっくさんの粉が配合されているんです。
米粉、玄米粉、ソルガム粉、ひよこ豆粉、タピオカ粉、とうもろこし粉、などなど


有名なメーカーのグルテンフリーパンミックスも使ってみたのですが全然おいしくなくて、、
(その頃はまだグルテンフリーもの作っていなかった私の技術・知識不足もあるでしょうが)

市販のものはとにかく添加物が多いので、袋を開けた時にぷわ〜んとなんか嫌な匂いが
もっと衝撃的だったのはしばらく食べなくて(まずかったから)放置していたパン

開けたらカビとか腐るとかじゃなくてものすっっご〜〜〜い悪臭でした!
あれはなんだったんだろう、、、




で、今回のナディアのパンですが
やはりひよこ豆の粉その他色々配合されていたのですが

全然臭くない!美味しい!

て言うのも失礼ですが、、

日本ではグルテンフリーパン=米粉パンという感じですが
彼女のパンはやはりアメリカで食べたものに部類的には近くて

でもそれがおいしくなっちゃった!という感じでした。





フォカッチャはオリーブオイルたっぷりで柔らかい食感。
ふわふわではないけど、しっとりやわらかいんです。

米粉パンの食感とは全く別ものです。


そして色々な粉その他材料(もちろんオイルやハーブも)のおかげで
生地にしっかりと味とうまみがあるというのが特徴的でした。




日本のパンはどちらかというと、無味無臭みたいなプレーンなものが多いですよね。
やはり白いご飯文化なのでしょうね、おかずの味を邪魔しない主食の観念かな。

そういえば欧米ではパン自体に個性や味の主張があるものが多いかな?
なんて思い出しました。(小麦パン含めて)


ピザの方は、ちょっと薄過ぎて食感は全体的にカリカリになっていましたが
(実際はもうちょっと厚みがある部分もある方が良いそうですがこの日はそうなってしまいました)
米粉パンを薄焼きにしたおせんべい的なカリカリではなくて

サックリ感のある良いクリスピー加減でした。
薄過ぎて味がちゃんとわかるレベルではなくなっていたのがちょっと残念、、

これは、いただいたレシピで自分で作ってみるしかなさそうですね。
幸い私はチーズOKなのでチーズもたっぷり乗せちゃおう〜〜



こちらもあくまで「グルテンフリーのピザ風クリスピー焼き」と言った感じで
ピザの再現ではなく別物でおいしい!という感じです。

そういえば、以前食べたこめひろさんのグルテンフリーピザ
これも美味しかったなぁ〜

日本人の作るピザ!という感じでこちらは生地がやわらかもっちりふんわりしていました
ヴィーガンではないのでチーズ使用ですが全体にとろ〜り

ナディアさんのはとろ〜りとろけるチーズではなくて
ヴィーガンチーズ(今回のは大豆使用のだったけどフランスではカシューのを使うみたいです)
をちょこちょこっとちぎって乗せていました。




国が違うと当たり前ですが食文化も大きく違います。
そして一般に求められる味もかなり変わってきますよね。

2日目に一緒にセミナーに参加したあれこれキッチンのタモリさんもブログに書かれていましたが
日本で求められる味、通用する味と、
海外(国によって様々なので海外とひとくくりにするのもどうかと思いますが)の味

ビックリする程これが違う場合もあります。
幼い頃から海外に長く暮らしてきた私にはショッキングな出来事も色々ありました。




中学生の時にアメリカンスクールのクリスマスパーティーで
日本の型抜きクッキーのレシピで張り切ってジンジャーマンを焼いた時の事、、

当時エジプトだし、中学生でお金もないし、色々な道具など持っていなかったので
どっかからみつけた画を元にジンジャーマンの型紙を作って
地道にナイフをあてて伸ばしたクッキー生地を切り抜くという地道な作業

それも100枚以上焼いたはず

今考えたらこんなめんどくさいこと絶対やりませんが
子どもの頃って何がめんどくさいとか難しいとかよくわかっていないので
恐ろしいことに挑戦するものです、、、


何はともあれ、その力作のジンジャーマンクッキー
(忘れたけど多分顔やボタンも書いたはず)
なんとほとんどの人が手をつけて一口かじっては

「Oooops, sorry!!」(失笑)

と言って戻してたのです。
自分が作ったとはバレないようにこっそりと横からガン見していました。


なぜだ?
何故日本人の家族や友達は美味しいと言ってくれたクッキーがこんなにも評判悪い!?

本当にひとり、ふたりではなくてほぼ全員が残していったそのかわいそうなクッキー
この出来事はかなりショッキングでしっかりと記憶に焼き付いています。


今考えれば確かその時はサクサクのバタークッキーのレシピを見つけて
たまたまクリスマスだしジンジャーマンの形がかわいいからそれにしちゃおう!

って作ったのですが

ジンジャーマンと言えばスパイスにモラセス
上にはたっぷりのアイシング

などが特徴のクッキーなのに
食べてびっくり、味ないじゃんこれ!!

ってなったんだと思います。
しかも日本のレシピだから相当甘さも控え目だったはず。


よく本質をわかってない外人が見よう見まねで別物作っちゃった
っていう典型ですね。若い時に経験してて良かったです(笑)




もちろん、逆もありますよね

アメリカで評判の良いものでも日本人にはひとくちも食べれなかった、、、とか
ビックリするほど甘いとか硬いとか、、とりあえずマズイ!とか

今では海外でも日本食も受け入れられてきて和食好きの方も多いですが
ウケる味とウケない味はやっぱりあります。

私も日本に来て最初の頃は、日本人ウケしないデザートを色々作っちゃったりして
「これじゃダメだよ〜〜」なんてダメだしされて凹んだ事も多々あります。

こればっかりは勉強してすぐ身に付くことではなく
実際に住んで肌で舌で感じて、時間をかけて培う感覚のような気がします。

アメリカと日本の食の感覚は今は大体わかりますが
まだまだ知らない食文化圏がたっっっくさんあるので

もっと色々な国の、特にグルテンフリー食文化を知りたくなりました!
来年はお店を閉めて休みを取って海外へ行って来ようかな〜なんて思っています。




今作る私のお菓子は全て、アメリカンスイーツをテーマにしていますが

「あまり日本風の味(雰囲気)にしたくない」
という思いと
「でも食べるのは日本人だから日本人の口に合うものにしたい」
という両方を意識しています。


お店にはよく外国人のお客様もいらっしゃいます。
アメリカ、イギリス、台湾、中国、フィリピン、マレーシア、シンガポール
サウジアラビア、クウェート、

あと個人的な友達でアメリカやヨーロッパから来た人もたくさん


幸い今までの反応を見るとどんな方でも喜んで美味しいと言ってくださってるようで
コテコテの日本味にもコテコテのアメリカンにもしていないのが良いのかな?

あとは人種だけでなくて
コテコテのジャンキー友達にも飲食業会のシェフ友達にも
みんなに美味しいって言ってもらいたい!という欲もあり

やはりみ〜〜〜〜〜〜んなに受け入れられる!(というか好まれる)
って相当難しいですが目指すはそこです。




セミナーじゃなくて自分の話ばかりになってしまいましたが、
これは2日目の軽食に出されたもの

発酵されたパンではなくてパンケーキのようなものです。
こちらはしっとりした生地ですがもちもち感はなく歯切れが良い感じ。

もちろん生地自体にもしっかり味がありそれだけ食べてもオッケーだと思いますが
今回は上にこんもりとサラダがトッピングされていました。


パンケークサレというのもなかなか良いですね!
お砂糖入れてないのにこんなにこんがりするなんて!


うちのパンケーキミックスも砂糖なしがあったらなぁ〜
なんてお客様に言われていたのですが

多分レシピは別物になると思いますが
パンケークサレ
これは開発甲斐がありそうです。

イートインメニューでもちょっと食事食べそびれた人とか
軽食食べたい人のためには良いかもしれない。


ちなみにこちらの写真のものはレシピもなかったし
何と何を使ったって言ってたか、もう忘れちゃった、、💦




上のドレッシング(ソース?)がひよこ豆ペーストが入ってるような
マイルドなフムスのような感じでとっても美味しかった。

そういえば昔のCoconut Dreamパーティーでフムスやディップを作ったりしましたね。
あんなのをパンケークサレに乗せても良いかも〜〜




最後に少しお話する機会もありました。

頑張ってフランス語でチャレンジしようと頭の中で何度もリハーサルしたのですが
「英語しゃべれますか?」「もちろん!」

ってことであっさりと英語になっちゃいましたが


女性初のミシュラン星を獲得したシェフのお母様とナディアの料理を
本場の材料と雰囲気で食べてみたい!

オーベルジュ・ラ・フニエールというホテルを経営されていて
同じ敷地にはInstitut Cuisine Libreという学校も

むむっこれは来年の海外計画に入れるしかないかなぁ〜なんて考え中です。
他にもヨーロッパでどんな事が学べそうか今から情報収集せねば、、



新しいものを見て、食べて
自分のやっている事を見つめ直して
これからについて考える


よいキッカケとなりました!
参加できて良かった!!



2016/05/26

グルテンフリーセミナー 続き



ケーキ2種をオーブンにぶち込んで、
お鍋にはブルーベリーぐつぐつ煮て、

忘れてしまう前に昨日の続きです!

昨日はずっとパソコン作業で仕込みゼロでした。
そんな日はものすごいさぼった感満載です💧
(実際事務作業の方が製造作業よりも増えてる気もしますが)



さてさてトップの写真ですがこちらは2日目のパウンドケーキとフィナンシェ!
8ablishさんのお茶と一緒に優雅なティータイム〜〜

自分でもお菓子作っているけど、こうやってティータイムはなかなかやらないので
大のスイーツ好きの私としてはかなりテンションが上がりまくります!!

今日は食べちゃってもいい!!

と決めてたのでゆっくりたっぷり堪能しました。




ホールの時はこんな風にエディブルフラワーものっけて
レモンアイシングとレモンゼストで見た目も味も爽やかですね〜〜

「女の子だし見た目もかわいくしたい!」
と言ってたのにももちろん共感です。

見た目も味のうち
といつも私も思っています!



甘〜いアイシングを使うのなど、糖質控えたい私には躊躇するところですが
レストランデザートやカフェ提供だったらやっぱりするかな〜

味のアクセントにもなるし(アイシングに風味付けることもできるので)
見た目のテンションも断然上がります!


でもテイクアウト・通販対応だと色々な事情があり

持ち帰りの時に不都合はないか?
翌日どんな状態になる?
日持ちはどうか?
冷凍したらどうなっちゃう?
包装はできるか?

などなど、味や見た目だけではないこんな要素も考えなければならないので
やりたくても断念する事も実は多いのです。




そういえばナディア指輪もブレスレットもしたまんま

ホールのパウンドをお皿からお皿に移動する時も
「よっこらせ」
っと両手で無造作に持ち上げてました。
ちょっと崩れてたけど


私も日本に来たばかりの頃はそんな事やってあちこちで怒られてたなぁ〜と
ちょっと微笑ましい目線で私は見ていたのでした。


「日本ではなんでも正確に丁寧にやらなきゃいけないのよね!それは学んだわ!」
と言ってったっけな。




肝心のお味ですが

パウンドはオレンジコンフィが入り、レモンのアイシングという爽やかな風味
フィナンシェはチョコチップが入り、モスコバードシュガーのコクのある甘味も加わりリッチな感じ




しっかり目の生地ですが、驚くほどしっとりともしていて、
チアシードのプチプチも楽しくナッツのコクも効いてる。

ホロホロでもなく
ねっとりでもなく
ぱさぱさでもなく
みっちりでもなく

彼女のレベルだから当たり前なんだけど
「何かを犠牲にした」味や食感ではありませんでした。

↑当たり前だけどこれが難しいのですよ!!
その辺で食べるグルテンフリーやヴィーガンスイーツでは滅多にありません。


私はまだまだそこまでこの分野での知識も経験もないのですが
大事にしている事のひとつとしては

「必要最小限の材料のみを使うこと」

料理もそうですが、材料は少なければ少ないほど美味しい!
100%何にでも当てはまるわけではありませんが大体においてはそんな気がします。

やたらめったら材料がたっっくさん入っている料理やお菓子は
「複雑で美味しいんだか美味しくないんだかよくわからない難しい味」
つまりはそれって美味しくないということだと私は解釈してます。




何かのマイナス要素を消すためや補うために他の材料を追加する
これはあまり良い結果は期待できない気がします。

彼女のお菓子を食べて感じたのは
全てプラスの要素同士の組み合わせで材料を選んで配合している。

ということでした。


ただ今回日本で初めて配合する材料があったので
いつもより生地の固さも違いレシピも調整したとのこと。

今回の出来上がりは彼女的にはどうったのか!?
いつものはどんな感じなのか!?

それもかなり気になりました。

(見た感じ今回の出来が気に食わない!と思ってる様子はありませんでしたが)




このパウンドはかなり大きめのスライスだったのですが
ペロリ!と食べてしまいました。

かなりしっとり柔らかなのですが崩れてしまう程ではない。
卵を使わずにこの食感を出すって本当に難しいです。

小麦・卵・バターのパウンドとは全くの別物
でもこれは誰が食べても絶対に美味しい!

◯◯の再現だとも代替だとも思わせない
◯◯Free(ぬき)で何かが欠けているとも思わせない

今使える材料の組み合わせでちゃんと完成されたお味でした。




こちらのフィナンシェは少しチュウイーな食感。
砂糖の種類と量によるものかな?という気がしましたが

私はチュウイーは大好き!
フランス人もチュウイーなお菓子好きですよね。

でも日本人ウケは、、?微妙かもですね。
日本人はふわっとかサクッとかが大好きですもんね。


でもこれまた今回の初食材によりいつもとはちょっと違うということで
いつも使ってる◯◯の粉バージョンも是非食べてみたい!
いつももチュウイーなのか、今回そうなったのか、、


◯◯の粉、私も実はレストランパティシエ時代に使ったことあるのですが
その時は使いこなせず、ちょっとクセあるな、手強いな、という印象だったのですが

風味が良いのでナディアはその粉を使う事がとても多いそうです。
グルテンフリーとしてどんな食感をもたらすのか?

それはまだわかりませんが、ねっとりでんぷん系のものではないはず。
かと言って油分が多いしっとり系の粉でもないんですよね、、うーん気になる!




両方とも本当に私はかなり好きなお味でした!
勉強にももちろんなったし、美味しいものが食べられてよかった〜!




またまた長くなったのでピザとフォカッチャはまた次回ということにします!




2016/05/25

グルテンフリーセミナーby Chef Nadia Sammut



滅多にこういうの行かないのですが、今回のセミナーはすぐになにか’ピン’と来ました!
ナディア・サミュによるグルテンフリーセミナー・料理デモンストレーション
@Restaurant 8ablish


ナディア・サミュ
フランス・プロヴァンスでミシュランシェフの元に生まれレストランの世界で育つが、
生まれつきのセリアック病でグルテンを一切受け付けない体質。

どんな人でも等しく「食べる喜び」を享受する権利があるはず

アレルギー体質でも自由に安心して好きなものを選び、
美味しさを一緒にテーブルを囲む人たちと分かち合えたら...
とCUISINE LIBRE(自由な料理)という食の運動を始める。

有名店へのグルテンフリーレシピの提供・監修や
ニューヨークでキッチンカーを走らせたり
自身のレストランにてグルテンフリーメニューを作ったり
グルテンフリーの必要性や可能性を講義したり


と文字通り世界で活躍している方。
むむむっ これは何か新しい事が学べそう!

しかも2日間のセミナーの開催日はなんとうちの定休日の月・火
行くしかないでしょ!

ってことで両日速攻申し込みました。

正直お店を閉めてまで出席するつもりはなかったし
こういうのって大体土日開催だし

これは導かれている〜〜〜!?!?
って思っちゃいました。




一日目はピザとフォカッチャ
二日目はパウンドケーキとフィナンシエ


どれも自分では作っていないものですが
内容がどうとかレシピだとかテクニックだとかが目当てだったわけではなく

自分と同じような境遇の人が世界ではどんな活躍をしているのか!?
どんなものを作っているのか!?
味は!?見た目は!?どんなレベルなんだろうか!?
どんな意識で考えでどんな仕事をしているのか!?

という事の方に興味がありました。




国が変われば当たり前のように使っている材料もきっと違うはず。
新しい食材との出会いもありました。

「わぉっすごい!じゃあその◯◯早速使おう!!」
というのではなく

どんな視点で食材を選んでいるのかということ自体が勉強になりました。



実はナディアはもともと大学では化学を専攻していたらしく、
そのバックグラウンドならではなのかな?

材料、主に粉類についてですが、の選び方や配合の決め方など、
(理数系の自分には全く欠落している苦手な部分なのですが)
まるで実験する科学者のようでした。

本人も「まるで香水の調合師のような気持ちでレシピ(配合)を決めている」とおっしゃっていました。




私は理数系に弱いので、、その代わり?
「直感」や「感覚」「センス」を頼りにものづくりをしてしまうんです。

音楽をやっていた時もそういえば
「音楽的センスはあるけど技術がね〜〜」
と言われてました。

技術ってつまり、「どうやって自分の体(指)を動かしたらどのような音が出て、あらゆる場面において正確にその動きができるようにするにはどんな訓練をしたら良いのか」

というような事の分析力と実行力のような気がします。

ミスタッチがひとつもなく弾けたから技術が高い、ということではないんですね。
自分が望む音を出すために体をどう使うか。


分析力がなく論理的に考える事も大苦手で感覚ばかりに頼る傾向があったので
こういった事は昔から苦手でした。




だから最近のシナモンロールのスランプも、、、、
感覚だけに頼って作ってきたからいつまでも原因がわからずに抜け出せずに
さらには精神的にもかなり落ち込んで自分を責めてしまいました。

「自分は感覚だけでお菓子を作ってきてまぐれでおいしいのができちゃってたのか!」
「本質がわかっていないのにパティシエぶってなんだか詐欺師の気分!」


その時に救ってくれたのも実は理数系の兄でした。
兄は元々数学を専攻していた超理数系。

パンもお菓子もまっっったくやったことがなかったのに、
小さな頃から自分で製粉会社に電話してパンの作り方教えてもらって作ったりしていた私を
あっという間に追い抜き美味しいパンを作れるようになりパン屋さんになっちゃったのでした!


恐るべし理数系
やはり料理は化学


大体理数系の頭の人は失敗しても自分を責めて落ち込んだりしない気がします。
「何がどこが悪かったのだ?」と冷静に分析しますよね。

感覚に頼る派の私のような性格だと、失敗なんてしようもんなら
自分を責めるしかなくなってしまうんです。

精神的にショック
もう作りたくない
自信喪失
問題なくできていた事さえも自信がなくなる

もう悪いことだらけ。


良い事はと言えば、、?
誰にも真似できない感覚(これがセンスというのか?)を持っている!

ということくらいくらいですよね。
ちょっと理数系の頭を取り入れたいなと本当に思いました。

そういえばピアノやっていた時も思い通りにできない自分を全否定してかなり精神的に落ち込んでいる毎日でした




っとかなり横道にずれましたが💦

この写真はナディアがいつも持ち歩いている「粉ものキット」
彼女のホームページなんかにもこのキットの瓶が写っていたので
本当にどこにでも持ち歩いているのでしょうね。

色々な種類のグルテンフリーの粉類たち
これをいつもさわったり舐めたり、水を混ぜてみたり、と
そして調合師になってレシピを作るの出そうです。

これはかなり興味深かったです!


もちろん、キットの中にはどんな粉があるのか?
も教えてもらいました!

内容のネタバレはしませんが、本当に驚くほど何でも材料になり得るんだ!
という事は新たな学びでした。

私ももっと新しい食材に目を向けてみても良いなぁ〜と、、
実験が嫌いだから新しいもの試すのもついおっくうなんですよねー っと言い訳




そういえばナディアが繰り返し言っていた事で
違う国に行って作る場合は特に、同じ材料でも吸水量がかなり違ってきたりと
全く同じレシピでは作れなくなる事がある。

でも慌てないで、恐れないで、と。


実は今回の日本でのレシピも、恐らく提供者との絡みで
普段は使わない粉をはじめて(本当にはじめてってことはないだろうから、今回のレシピに使うのははじめてって事だと思いますが)使ったと言ってました。

なんと!初めて来る外国でたくさんの人の前でのレクチャーで
いきなり新しい材料使っちゃうなんて!!

おっそるべし!


もちろん彼女の豊富な経験と知識である程度の予測はできたのだと思いますが
化学者の観点で「こうなったらこうすればいい」という感じでいつでも冷静に考えているような印象を受けました。




あらあら、かなり長くなってしまったので2回に分けることにします。
後半はできあがりの素晴らしいパンやお菓子の写真も載せますね!




彼女は今35歳

グルテンフリーの活動を始めたのはなんとたった5年前だそうで!
年齢がどう、ということでもないのですがなんだか色々と刺激を受けました。



つづく




2016/05/20

ティーパーティー開催のお知らせ



FACEBOOKでは既に告知・募集を行っていたのですが

「Facebookやってる人ばかりじゃないからね〜 HPでも色々情報を載せて欲しい!」
という声を聞いたりもしていたのでこちらにも載せてみます。


『Coconut Dreamの全商品が一度に食べられちゃうパーティー』
6月28日は既に満席となりましたが
7月4日(月)にも開催することになりました!

11:00〜14:00
@Coconut Dream Studio


食べられる商品の一覧は

ケーキ4種
バー6種
ショートブレッド6種
スコーン3種
マフィン5種
バナナブレッド2種
シナモンロール
ベーグル2〜3種?
クッキー3種
ビスケット3種
チップス3種
グラノラ
クランブル
トレイルミックス
チョコレートタブレット5種


本当に店内にあるもの全種類です!

これら全部を8名様でわけてわいわい食べていただきます。
もちろんドリンクも付きますよ〜!




しかもカット・お取り分けなどは全部私が自ら行います。

商品にによっては8人でわけるってどうやって??
きたなくなっちゃう??
崩れちゃう??
平等に分けられない??
ペース配分がわからくて食べられなさそう??

などなど結構悲惨な状況になっちゃう事も予想されるので
もちろん全てキッチリ8等分!はできないかもしれませんが


ビスケットなどは人数で分けやすい枚数に合わせたり
崩れやすいショートブレッドは人数分にカットしてから焼いたり
カットしにくいケーキやマフィンなどは冷たいうちに予めカットしておいたり
三角スコーンは分けやすく丸で焼いたり

と、出来る限りきれいな状態で皆様に召し上がっていただきたいので
色々工夫してみるつもりです。

ケーキカットもそうですが、何気に自分では毎日やっているので気づきませんが
慣れてない方がやるのは結構難しいんですよね。



出す順番も冷たいものは冷たいうちに、温かいものは温かいうちに、
と考えながら出しますので、「全部食べきれなさそう!」という方は

出された物の中から持ち帰りできそうなものは各自持ち帰りBOXヘポン!
全部食べなきゃ損!というプレッシャーはなしです。
(冷蔵商品やベーグルなどはその場で食べるのが絶対おすすめですが)




告知してからベーグルの種類が増えたので、
みなさん気になっているカレーベーグルやカカオベーグルも追加します!


参加してみようかな?と興味のある方は

*名前
*住所
*電話番号
*メールアドレス

をCoconut Dreamまでメールしてください。
参加費は事前振込をお願いしております。
(店頭支払いももちろん可能です)



7月のパーティーも残り4席となりましたのでお早めにお席確保してくださいね〜
今後の開催予定は今のところありませんので、是非この日に都合を付けて来ていただけると嬉しいです!