2016/05/25

グルテンフリーセミナーby Chef Nadia Sammut



滅多にこういうの行かないのですが、今回のセミナーはすぐになにか’ピン’と来ました!
ナディア・サミュによるグルテンフリーセミナー・料理デモンストレーション
@Restaurant 8ablish


ナディア・サミュ
フランス・プロヴァンスでミシュランシェフの元に生まれレストランの世界で育つが、
生まれつきのセリアック病でグルテンを一切受け付けない体質。

どんな人でも等しく「食べる喜び」を享受する権利があるはず

アレルギー体質でも自由に安心して好きなものを選び、
美味しさを一緒にテーブルを囲む人たちと分かち合えたら...
とCUISINE LIBRE(自由な料理)という食の運動を始める。

有名店へのグルテンフリーレシピの提供・監修や
ニューヨークでキッチンカーを走らせたり
自身のレストランにてグルテンフリーメニューを作ったり
グルテンフリーの必要性や可能性を講義したり


と文字通り世界で活躍している方。
むむむっ これは何か新しい事が学べそう!

しかも2日間のセミナーの開催日はなんとうちの定休日の月・火
行くしかないでしょ!

ってことで両日速攻申し込みました。

正直お店を閉めてまで出席するつもりはなかったし
こういうのって大体土日開催だし

これは導かれている〜〜〜!?!?
って思っちゃいました。




一日目はピザとフォカッチャ
二日目はパウンドケーキとフィナンシエ


どれも自分では作っていないものですが
内容がどうとかレシピだとかテクニックだとかが目当てだったわけではなく

自分と同じような境遇の人が世界ではどんな活躍をしているのか!?
どんなものを作っているのか!?
味は!?見た目は!?どんなレベルなんだろうか!?
どんな意識で考えでどんな仕事をしているのか!?

という事の方に興味がありました。




国が変われば当たり前のように使っている材料もきっと違うはず。
新しい食材との出会いもありました。

「わぉっすごい!じゃあその◯◯早速使おう!!」
というのではなく

どんな視点で食材を選んでいるのかということ自体が勉強になりました。



実はナディアはもともと大学では化学を専攻していたらしく、
そのバックグラウンドならではなのかな?

材料、主に粉類についてですが、の選び方や配合の決め方など、
(理数系の自分には全く欠落している苦手な部分なのですが)
まるで実験する科学者のようでした。

本人も「まるで香水の調合師のような気持ちでレシピ(配合)を決めている」とおっしゃっていました。




私は理数系に弱いので、、その代わり?
「直感」や「感覚」「センス」を頼りにものづくりをしてしまうんです。

音楽をやっていた時もそういえば
「音楽的センスはあるけど技術がね〜〜」
と言われてました。

技術ってつまり、「どうやって自分の体(指)を動かしたらどのような音が出て、あらゆる場面において正確にその動きができるようにするにはどんな訓練をしたら良いのか」

というような事の分析力と実行力のような気がします。

ミスタッチがひとつもなく弾けたから技術が高い、ということではないんですね。
自分が望む音を出すために体をどう使うか。


分析力がなく論理的に考える事も大苦手で感覚ばかりに頼る傾向があったので
こういった事は昔から苦手でした。




だから最近のシナモンロールのスランプも、、、、
感覚だけに頼って作ってきたからいつまでも原因がわからずに抜け出せずに
さらには精神的にもかなり落ち込んで自分を責めてしまいました。

「自分は感覚だけでお菓子を作ってきてまぐれでおいしいのができちゃってたのか!」
「本質がわかっていないのにパティシエぶってなんだか詐欺師の気分!」


その時に救ってくれたのも実は理数系の兄でした。
兄は元々数学を専攻していた超理数系。

パンもお菓子もまっっったくやったことがなかったのに、
小さな頃から自分で製粉会社に電話してパンの作り方教えてもらって作ったりしていた私を
あっという間に追い抜き美味しいパンを作れるようになりパン屋さんになっちゃったのでした!


恐るべし理数系
やはり料理は化学


大体理数系の頭の人は失敗しても自分を責めて落ち込んだりしない気がします。
「何がどこが悪かったのだ?」と冷静に分析しますよね。

感覚に頼る派の私のような性格だと、失敗なんてしようもんなら
自分を責めるしかなくなってしまうんです。

精神的にショック
もう作りたくない
自信喪失
問題なくできていた事さえも自信がなくなる

もう悪いことだらけ。


良い事はと言えば、、?
誰にも真似できない感覚(これがセンスというのか?)を持っている!

ということくらいくらいですよね。
ちょっと理数系の頭を取り入れたいなと本当に思いました。

そういえばピアノやっていた時も思い通りにできない自分を全否定してかなり精神的に落ち込んでいる毎日でした




っとかなり横道にずれましたが💦

この写真はナディアがいつも持ち歩いている「粉ものキット」
彼女のホームページなんかにもこのキットの瓶が写っていたので
本当にどこにでも持ち歩いているのでしょうね。

色々な種類のグルテンフリーの粉類たち
これをいつもさわったり舐めたり、水を混ぜてみたり、と
そして調合師になってレシピを作るの出そうです。

これはかなり興味深かったです!


もちろん、キットの中にはどんな粉があるのか?
も教えてもらいました!

内容のネタバレはしませんが、本当に驚くほど何でも材料になり得るんだ!
という事は新たな学びでした。

私ももっと新しい食材に目を向けてみても良いなぁ〜と、、
実験が嫌いだから新しいもの試すのもついおっくうなんですよねー っと言い訳




そういえばナディアが繰り返し言っていた事で
違う国に行って作る場合は特に、同じ材料でも吸水量がかなり違ってきたりと
全く同じレシピでは作れなくなる事がある。

でも慌てないで、恐れないで、と。


実は今回の日本でのレシピも、恐らく提供者との絡みで
普段は使わない粉をはじめて(本当にはじめてってことはないだろうから、今回のレシピに使うのははじめてって事だと思いますが)使ったと言ってました。

なんと!初めて来る外国でたくさんの人の前でのレクチャーで
いきなり新しい材料使っちゃうなんて!!

おっそるべし!


もちろん彼女の豊富な経験と知識である程度の予測はできたのだと思いますが
化学者の観点で「こうなったらこうすればいい」という感じでいつでも冷静に考えているような印象を受けました。




あらあら、かなり長くなってしまったので2回に分けることにします。
後半はできあがりの素晴らしいパンやお菓子の写真も載せますね!




彼女は今35歳

グルテンフリーの活動を始めたのはなんとたった5年前だそうで!
年齢がどう、ということでもないのですがなんだか色々と刺激を受けました。



つづく




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