2016/05/27

グルテンフリーセミナー 完結編



逆戻りして初日のピザとフォカッチャのレクチャーの様子です。
この日は一眼を持って行かずにiPhone撮影だったので写真がイマイチです、、

何を隠そうめちゃくちゃ人見知りでシャイな私なので
知らない人ばかりのこんな場所で大きなカメラで音立ててパシャパシャ撮るのもちょっと恥ずかしかったりして。

そう言えば会場には2名ほど顔見知りの方が来ておられたのですが
こんな年になっても人見知りすぎてなかなか自分からは声をかけられず💧

なかなか接客でも知ってる方以外だとうまく話できないんですよね。
いつも忙しくて不機嫌に見えてるんだろうなぁ〜〜と思いつつ
とりあえずネタバレしておきました!




グルテンフリーのパンと言えば、

お店を始める前の年にアメリカに遊びに行っていた時に
市販のグルテンフリーパンやグルテンフリーパンミックスを買って自分で作ってみたり

原材料を見るとたっくさんの粉が配合されているんです。
米粉、玄米粉、ソルガム粉、ひよこ豆粉、タピオカ粉、とうもろこし粉、などなど


有名なメーカーのグルテンフリーパンミックスも使ってみたのですが全然おいしくなくて、、
(その頃はまだグルテンフリーもの作っていなかった私の技術・知識不足もあるでしょうが)

市販のものはとにかく添加物が多いので、袋を開けた時にぷわ〜んとなんか嫌な匂いが
もっと衝撃的だったのはしばらく食べなくて(まずかったから)放置していたパン

開けたらカビとか腐るとかじゃなくてものすっっご〜〜〜い悪臭でした!
あれはなんだったんだろう、、、




で、今回のナディアのパンですが
やはりひよこ豆の粉その他色々配合されていたのですが

全然臭くない!美味しい!

て言うのも失礼ですが、、

日本ではグルテンフリーパン=米粉パンという感じですが
彼女のパンはやはりアメリカで食べたものに部類的には近くて

でもそれがおいしくなっちゃった!という感じでした。





フォカッチャはオリーブオイルたっぷりで柔らかい食感。
ふわふわではないけど、しっとりやわらかいんです。

米粉パンの食感とは全く別ものです。


そして色々な粉その他材料(もちろんオイルやハーブも)のおかげで
生地にしっかりと味とうまみがあるというのが特徴的でした。




日本のパンはどちらかというと、無味無臭みたいなプレーンなものが多いですよね。
やはり白いご飯文化なのでしょうね、おかずの味を邪魔しない主食の観念かな。

そういえば欧米ではパン自体に個性や味の主張があるものが多いかな?
なんて思い出しました。(小麦パン含めて)


ピザの方は、ちょっと薄過ぎて食感は全体的にカリカリになっていましたが
(実際はもうちょっと厚みがある部分もある方が良いそうですがこの日はそうなってしまいました)
米粉パンを薄焼きにしたおせんべい的なカリカリではなくて

サックリ感のある良いクリスピー加減でした。
薄過ぎて味がちゃんとわかるレベルではなくなっていたのがちょっと残念、、

これは、いただいたレシピで自分で作ってみるしかなさそうですね。
幸い私はチーズOKなのでチーズもたっぷり乗せちゃおう〜〜



こちらもあくまで「グルテンフリーのピザ風クリスピー焼き」と言った感じで
ピザの再現ではなく別物でおいしい!という感じです。

そういえば、以前食べたこめひろさんのグルテンフリーピザ
これも美味しかったなぁ〜

日本人の作るピザ!という感じでこちらは生地がやわらかもっちりふんわりしていました
ヴィーガンではないのでチーズ使用ですが全体にとろ〜り

ナディアさんのはとろ〜りとろけるチーズではなくて
ヴィーガンチーズ(今回のは大豆使用のだったけどフランスではカシューのを使うみたいです)
をちょこちょこっとちぎって乗せていました。




国が違うと当たり前ですが食文化も大きく違います。
そして一般に求められる味もかなり変わってきますよね。

2日目に一緒にセミナーに参加したあれこれキッチンのタモリさんもブログに書かれていましたが
日本で求められる味、通用する味と、
海外(国によって様々なので海外とひとくくりにするのもどうかと思いますが)の味

ビックリする程これが違う場合もあります。
幼い頃から海外に長く暮らしてきた私にはショッキングな出来事も色々ありました。




中学生の時にアメリカンスクールのクリスマスパーティーで
日本の型抜きクッキーのレシピで張り切ってジンジャーマンを焼いた時の事、、

当時エジプトだし、中学生でお金もないし、色々な道具など持っていなかったので
どっかからみつけた画を元にジンジャーマンの型紙を作って
地道にナイフをあてて伸ばしたクッキー生地を切り抜くという地道な作業

それも100枚以上焼いたはず

今考えたらこんなめんどくさいこと絶対やりませんが
子どもの頃って何がめんどくさいとか難しいとかよくわかっていないので
恐ろしいことに挑戦するものです、、、


何はともあれ、その力作のジンジャーマンクッキー
(忘れたけど多分顔やボタンも書いたはず)
なんとほとんどの人が手をつけて一口かじっては

「Oooops, sorry!!」(失笑)

と言って戻してたのです。
自分が作ったとはバレないようにこっそりと横からガン見していました。


なぜだ?
何故日本人の家族や友達は美味しいと言ってくれたクッキーがこんなにも評判悪い!?

本当にひとり、ふたりではなくてほぼ全員が残していったそのかわいそうなクッキー
この出来事はかなりショッキングでしっかりと記憶に焼き付いています。


今考えれば確かその時はサクサクのバタークッキーのレシピを見つけて
たまたまクリスマスだしジンジャーマンの形がかわいいからそれにしちゃおう!

って作ったのですが

ジンジャーマンと言えばスパイスにモラセス
上にはたっぷりのアイシング

などが特徴のクッキーなのに
食べてびっくり、味ないじゃんこれ!!

ってなったんだと思います。
しかも日本のレシピだから相当甘さも控え目だったはず。


よく本質をわかってない外人が見よう見まねで別物作っちゃった
っていう典型ですね。若い時に経験してて良かったです(笑)




もちろん、逆もありますよね

アメリカで評判の良いものでも日本人にはひとくちも食べれなかった、、、とか
ビックリするほど甘いとか硬いとか、、とりあえずマズイ!とか

今では海外でも日本食も受け入れられてきて和食好きの方も多いですが
ウケる味とウケない味はやっぱりあります。

私も日本に来て最初の頃は、日本人ウケしないデザートを色々作っちゃったりして
「これじゃダメだよ〜〜」なんてダメだしされて凹んだ事も多々あります。

こればっかりは勉強してすぐ身に付くことではなく
実際に住んで肌で舌で感じて、時間をかけて培う感覚のような気がします。

アメリカと日本の食の感覚は今は大体わかりますが
まだまだ知らない食文化圏がたっっっくさんあるので

もっと色々な国の、特にグルテンフリー食文化を知りたくなりました!
来年はお店を閉めて休みを取って海外へ行って来ようかな〜なんて思っています。




今作る私のお菓子は全て、アメリカンスイーツをテーマにしていますが

「あまり日本風の味(雰囲気)にしたくない」
という思いと
「でも食べるのは日本人だから日本人の口に合うものにしたい」
という両方を意識しています。


お店にはよく外国人のお客様もいらっしゃいます。
アメリカ、イギリス、台湾、中国、フィリピン、マレーシア、シンガポール
サウジアラビア、クウェート、

あと個人的な友達でアメリカやヨーロッパから来た人もたくさん


幸い今までの反応を見るとどんな方でも喜んで美味しいと言ってくださってるようで
コテコテの日本味にもコテコテのアメリカンにもしていないのが良いのかな?

あとは人種だけでなくて
コテコテのジャンキー友達にも飲食業会のシェフ友達にも
みんなに美味しいって言ってもらいたい!という欲もあり

やはりみ〜〜〜〜〜〜んなに受け入れられる!(というか好まれる)
って相当難しいですが目指すはそこです。




セミナーじゃなくて自分の話ばかりになってしまいましたが、
これは2日目の軽食に出されたもの

発酵されたパンではなくてパンケーキのようなものです。
こちらはしっとりした生地ですがもちもち感はなく歯切れが良い感じ。

もちろん生地自体にもしっかり味がありそれだけ食べてもオッケーだと思いますが
今回は上にこんもりとサラダがトッピングされていました。


パンケークサレというのもなかなか良いですね!
お砂糖入れてないのにこんなにこんがりするなんて!


うちのパンケーキミックスも砂糖なしがあったらなぁ〜
なんてお客様に言われていたのですが

多分レシピは別物になると思いますが
パンケークサレ
これは開発甲斐がありそうです。

イートインメニューでもちょっと食事食べそびれた人とか
軽食食べたい人のためには良いかもしれない。


ちなみにこちらの写真のものはレシピもなかったし
何と何を使ったって言ってたか、もう忘れちゃった、、💦




上のドレッシング(ソース?)がひよこ豆ペーストが入ってるような
マイルドなフムスのような感じでとっても美味しかった。

そういえば昔のCoconut Dreamパーティーでフムスやディップを作ったりしましたね。
あんなのをパンケークサレに乗せても良いかも〜〜




最後に少しお話する機会もありました。

頑張ってフランス語でチャレンジしようと頭の中で何度もリハーサルしたのですが
「英語しゃべれますか?」「もちろん!」

ってことであっさりと英語になっちゃいましたが


女性初のミシュラン星を獲得したシェフのお母様とナディアの料理を
本場の材料と雰囲気で食べてみたい!

オーベルジュ・ラ・フニエールというホテルを経営されていて
同じ敷地にはInstitut Cuisine Libreという学校も

むむっこれは来年の海外計画に入れるしかないかなぁ〜なんて考え中です。
他にもヨーロッパでどんな事が学べそうか今から情報収集せねば、、



新しいものを見て、食べて
自分のやっている事を見つめ直して
これからについて考える


よいキッカケとなりました!
参加できて良かった!!



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