2014/05/22

アーモンドココナツチョコレートバー

私が作るお菓子は基本アメリカンスイーツです。小さい頃は日本のお菓子本(和菓子も含め)やヨーロッパやイギリスのお菓子本や、手当たり次第なんでも作っていましたし、ニューヨークで学校に行った時はフレンチ、研修と最初の仕事はウィーン菓子をやっていましたが、やっぱり自分が一番好きでわくわくする楽しいお菓子はアメリカンです。

それに、日本にはフレンチやウィーン菓子のパティスリーはもう既にたくさんある。だったら自分が長い事住んで暮らして肌で文化を知っているアメリカンは、大概の人達(というのは旅行でこれを食べて感激した!とか雑誌や本で見て美味しそうと想像して作ってみた!とか誰かに教えてもらった!という人達)よりは「上手く」作れる自信もあります。「上手く」というのは技術うんぬんとかよりも「本場の味や雰囲気の再現」という意味です。

とは言っても、今のポリシーでは「お砂糖はなるべく控え目」なのでかなり甘さは控え目になっています。例えばこのトッピングに使っているチョコレートもカカオ70%のもの。もちろん卵・バター・乳使いません。アメリカンスイーツはもともとあまり大豆を使ったものは少ないのでそこは助かりますが、何と言っても砂糖の量が多い!砂糖ってただ甘みを出すだけでなく、食感がかなり変わってくるのです。

たとえばお砂糖たくさん使ったブラウニーなんかは「ねっちり」ファッジみたいな感じになります。クッキーはチュウイーなソフトな食感に、ケーキはフランス菓子みたいに繊細に卵を泡立てて潰さないように混ぜたりしなくてもしっとり焼き上がります。ただ、卵は「メレンゲ」としてよりも「つなぎ」として入っている事が多いので割と代用が効きます。バターはココナツオイルでほぼ代用ができるし、乳製品はライスミルクやナッツミルクが使えます。

このバー(スクエア)は3層になっています。下の生地はクッキー生地に近い感じで、砕いたアーモンドやオートミールたっぷりのざくざく生地です。真ん中は自家製のアーモンドバターをベースにしたフィリングに玄米フレークと刻みアーモンドを絡めてさくさく、ざくざくの食感(フレンチで言うとプラリネにフュイヤティーヌ入れた感じ)トップは自家製の70%カカオのチョコをベースにしたコーティングにココナツフレークをたっぷりふりかけました。

粉が入っているのは下の生地だけで、真ん中と上はココナツオイルなどの油分で冷やし固めている感じなので、要冷蔵スイーツです。ヒンヤリ、ザクザク食感はこんなジャンキーなものでも夏にも美味しく食べられます。というか、日本に来るまで「夏はチョコレートや甘く重たいお菓子が売れない」という事実を知りませんでした。アメリカでは季節なんて気にせずいつでもチョコ食べてた気がする、、、

何回作っても、切って断面図を見るときのワクワクって!!しかし、ザクザクしたものって切るのも難しい、、ボロッと欠けたりしやすいので常温に戻して慎重に、、

たまたまこの日は友人に夜会う予定があり、味見にひとつづつとリボンつけてみました。こんな風に一個だけリボンするのもかわいい〜〜!とひとりでテンション上がっちゃいました。(商品開発時期に私と遊びの予定入れてる人はこういうのもらえる可能性大です♥️)

Bars & Squares大好きなカテゴリーなのでどんどん新商品開発していきます!体が壊れないように、、お願いしますよ神様!!!

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