2014/07/19

グルテンフリーカフェ Rice Terrace @ 鎌倉

普段外食する時は「自分が食べたいもの!」優先で、同業者や似たような事をやっているお店(お菓子屋、アメリカンスイーツ、アレルゲンフリースイーツ、グルテンフリー、ヴィーガン、などなど)にはほとんど行かないのですが、というのも私は見た目によらず(見た目は強気に見えるらしい)かなり気がちっちゃいので自分より上手に何かする人を見たらすぐに自信喪失してしまう。音楽やっていた時も他の人の演奏を聴きたいんだけど、聴くのが怖い、どうしようどうしよう!って聴く時は相当なエネルギーを消耗していました。だから今でもクラシックピアノ音楽なんかは気軽に聴けません。

というとても弱気で意気地なしの私ですが、本当に人生で初めて「できるかも」と思えたのが今回のお店。もうやるって決めたしここで自身喪失してもしょうがないから、ちょっと他のお店も見てみたくなりました。


たまたま別件で鎌倉に行くことになっていたので、ちょっと前から気になっていたRice Terraceでランチをすることにしました。ちょうど今、グルテンフリーベーグルなどに「白神こだま酵母」を使うかどうか(多分使う)試作していた段階だったのですが、こちらのお店はのオーナー様はなんと白神こだま酵母技術アドバイザー。どんなパンが出てくるのかちょっと気になるところです。


米粉を100%使用した料理を提供する、日本で初めての本格グルテンフリーカフェ「Rice Terrace かまくら」です。

とのことですが、飲食店には手厳しい私は「米粉を100%使用ってどういうこと!?100%の商品に米粉を使っているのか、食べ物が100%米粉でできているのか、どっちのわけもないじゃん!」と早速ツッコミを入れました。「日本で初めて」というのも「誰も知らない田舎のどっかで細々と先にやっている人がいるかもしれないのになぁ」と思っちゃいます。「本格」にしてもそうだし、こういう大げさなキャッチフレーズはなんだか苦手です。本当に良い店は何もこんな大げさな事を言わなくても「すごい!」って伝わると思うんですよねぇ。良いお店だったら、こういうワードを使うのは逆にもったいない!と私は感じます。


和風なセッティング。黄色と紫、好きなカラーです。入り口からお庭を通ってくるのですが、お庭だけでも相当ゴージャス!この古民家の店舗も古びた古民家、ではなくてとても高級感のあるセレブ古民家!という感じで、置いてある家具なんかもそれはそれは良さそうなものばかりです。チープな感じのものが一切ありません。


テーブルや椅子は一席づつ違いました。どの席に座るか選ぶのも楽しめます。私達は3人だったのでゆったり座れる大きなクッション付きのソファーチェアーみたいな椅子が置いてある席を選びました。お庭も眺められて雰囲気は最高!


選んだメニューは「和ふたぬーんてぃセット」¥2800(3段の色々盛り合わせと、ドリンクはおかわり自由)と米粉のサンドイッチ¥1200(通常のものは卵がついていたので、卵なしバージョンも特別に用意してくれました!)カフェインだめな私にはハーブティーのオプションがあると嬉しいです。チョイスはルイボスストロベリー、カモミールともうひとつミント?違うな、なんだったかもう忘れてしまいました。私はルイボスストロベリーを選びました。後で聞いたらおかわりは別の種類を飲んでもいいそうです!2800円と安くはない料金なので、このサービスは嬉しいです。


同時に6名くらいのおばさまの女子会(?)のテーブルが来ていたので、オーダーが重なったせいなのか、もしくは鎌倉時間なのか、出て来るのはかなりゆっくり目です。最初にビーツのスープが出てきました。その次は米粉のニョッキ(多分)のミートソースグラタン風がミニココットで登場。スープはかなり塩味が薄く感じましたがグラタンはちょうど良くて、もちもちのニョッキも美味しかったです。


しばら〜〜〜く待って3段セットが登場しました!(画面のスペース都合上で右のは最後に出て来たパンナコッタです)こういう素敵な食器で出て来ると、それだけで良い気分ですよね。一段づつ、お姉さんが丁寧に説明してくれました。パンナコッタと私が呼んだものは、「プリン」と紹介されていましたが、私的にはパンナコッタ!ココナツとマンゴーで米粉で練られているのでしょうか、、もっちりしてました。


セットの中身!じゃん!!!


一見お寿司のようですが、米粉のパンに具がのっかったカナッペまたはオープンサンドのようなものです。奥からたまご、ふぐの何とか、鶏肉、山牛蒡、海老、ピクルス、サーモン、ホタテ、トマトです。黒いパンは竹炭入り!


小さなパンにのった大きな海老!


こちらは野菜盛りに、魚の竜田揚げ、鶏肉の韓国風(たしか)、蛸とオクラのマリネ、豚のロースト。2種のソースはなんだったか忘れてしまいましたが、胡麻だれ風のものと、柚子胡椒のものがあったような、、野菜はどれも新鮮で、良い素材を使っている!という感じがしました。


禁断のデザート。グルテンフリーというだけで、卵や乳などは使っているので食べないつもりでしたが、せっかくなので一口づつ味見。ミニミニサイズなので全部食べても大した量ではありません。真ん中がモカシフォン(クランベリー入り)手前がレモンマカロン、あとはチーズケーキ、シュークリーム、水ようかん。もみじやエディブルフラワーがかわいいです。


こちらは米粉パンのサンドイッチ!手前は卵なしで、ラタトゥイユと豚のロースト、サルサソースを付けてくれました!奥のはフライドチキンにスクランブルエッグ。このパンがふわっふわのもちっもちでした。真っ白でふわふわなのでこれは、蒸しているのでしょうか?底にうっすら焦げ目があったような気がしたので、蒸してから少し焼いているのかもしれません。もちもち感は、下のお皿に生地がくっついてしまうほど!


キメの細かいふわふわ感がわかりますか?

この日は私は特に腹ぺこではなかったのですが、もし腹ぺこだったらこの量で足りるのか!?とちょっと気になりました。ヘルシー系のお店って量が少ないのが、どうも納得いかないところです。私のように、ヘルシーな料理食べたいけど大食い!という人もきっと沢山いると思うんだけどなぁ。

自分が料理を作る立場としていつも考えるのは、「味も大事だけど、お腹がいっぱいになってくれなかったらそれは最大の後悔!!」食べに来てくれたのに、お腹がいっぱいじゃなく家に帰す、というのは一番避けたい状況です。この日はお腹いっぱいになったので良かったのですが、多分腹ぺこで来た人や体の大きな男の人には足りないんじゃないかなぁと思いました。

グルテンフリーやヴィーガンやオーガニックのお店で食べたい人は、必ずしもみんなが食の細い体の細い女子ばかりじゃないですよー!!と声を大にして言いたい!!(あ、原価の都合もありますよね、それはわかります。普通のお店よりは原価がかなりかかっちゃいますから無駄に量を増やせませんよね)

ここは確実に「味や量」ではなくて「雰囲気」を味わうお店だと強く感じました。お庭の雰囲気、お店の内装、家具の雰囲気、食器やサービスの雰囲気、などは抜群です!!ひとつだけ違和感を感じたのは、「グルテンフリーカフェ」「ライステラス」という名前なのに、ご飯(米)がない!「米粉カフェ」ならわかりますが、グルテンフリーだったら炊いたご飯に定食、みたいなものがあるのかな?とちょっと思っていました。

色々書きましたが、多分また行くと思います!かなりリラックスした贅沢気分を味わう事ができるので、気の知れた友人と一緒にま〜〜〜ったりしに行くのなんか最高だと思います。



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