2014/04/25

夢の引き出し 〜チョコレート

最近チョコレートのオーダーが増えています。バレンタインが終わったら、来年のバレンタインまではお休みかなぁと思っていたのにあたたかくなってきても「まだチョコレート買える?」と聞かれることが多いのです。

70%カカオ以上のかなりマニアックなチョコレートで一般受けはしないと思っていたのですが、低血糖症でお砂糖を控えなければいけない自分の為に作り始めました。そして同じ用に糖質を控えなければいけない方達にも罪悪感薄め(なしとは言えませんので)で食べてもらえたらなぁ、という思いです。なので最初は「食べたい!」と言われてもおそるおそる、「これは普通のチョコじゃなくて、、」とか「すっごく苦いかもしれないよ」とか注意をしながら渡していたのですが、

意外とこれが「普通の」あまりマニアックなチョコを食べた事がない人にも受け入れていただけているようで「美味しい!」「他のチョコが食べれなくなる」「感激した」「売ってるチョコと全然違う」などの嬉しい意見をたくさんいただいています。そして一度買ってくれた人はリピーター率かなり高し。「チョコと言えばキットカットだったけど、これにハマッた!」とか「そろそろまた食べたくなってきたよ〜」とか「他の食べれなくなったから責任とってずっと作ってよね!」とか(笑)本当に本当に嬉しい。だんだんと自信がついてきて、今では「マニアックだけど、、」などの説明を省いています。

今は自宅生産なので大それた機材やら使っていませんが、パッケージだけはちゃんとしたくて専用のボックスとリボンを揃えました。前にこのブログにも載せましたがこの写真。

中身はランダムで詰めていますが、今の時点ではオーダー数も大量ではなく、知り合いからがほとんどなので希望を聞いて詰めたりしています。

作ったチョコを一時保管するのはこの100均で買った書類用の引き出し。何個でも重ねられ、中にトレイも入れられるので「クッキーやチョコにぴったり!」と10段くらい買いました。本当にチョコレートにピッタリ〜
引出しを開けるとチョコレートがずらずら入っているなんて、夢のよう、、、、宝石箱みたいに一粒一粒のチョコレートが輝いて見えます。作る側がときめいて楽しんで作っているので、きっとそれが何気に食べた人にも伝わるのでしょうか。食べ物にのっかって、気持ちや心や感情もきっと伝わっていく気がします。だから大量生産、工場生産のお菓子を作る事には興味がありません。美味しいはずの黄金レシピでも、心がないので伝わるものが薄い気がします。中には工場でも気持ちを込めて作ってくれている人も沢山いると思いますが、中にはいやいや作っていたり疲れた!上司にイライラ!ねむい!遊びたい!飽きた!などマイナスな感情を抱いて作っている人だって沢山いるはず、、それらの感情は確実に食べ物のどこかに引っ付いて運ばれてしまうと思います。(現実的に言えば、それがちょっとしたツメの甘さに現れるのです。見た目や味の最後のツメの部分だったり)

糸電話形式に、間に入る人(製造スタッフ、販売スタッフ)が増えれば増えるほど一番最初に作った時にあった感激、ときめきなどの感情が薄まってしまう気がします。最終的には最初の原型とは似ても似つかないものになったり。

ということを肌で感じながらここ何年も働いて来たので、今は全くのひとりで作業する事の楽しさを噛みしめています。
一段に63個なので、ざっとこれで400粒弱あります!どんどん段数が増えればいいなぁ、どれだけ増えるかなぁ、どれだけの大きな引出しをチョコで埋め尽くせるかなぁとわくわくしながら作業しています。




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